里山の緑のトンネル

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昨日は近くの里山の中を走っていました。緑のトンネルに入るとすっと吸い込まれれていきました。しかし、いつもと少し様子が違っていることを肌身に感じたのです。目を見開いてあたりの風景を眺めていて突然はっと気がつきました。

 

まるで別のところに来たようないつも感じていた温かく包み込んでくれる感じが失せていたのです。しかし、厳密に言えばそうではなくてその温かみは違ったものになっていました。すっぽりと体を受け入れてくれた緑の空気の層は、まったくなかったわけではなくてその気配は形を変えていたのです。

 

それはいつもの温かみではなくて少し身が引き締まる感じのものに変わっていました。肌を刺すような冷たい気配は微塵もないのです。どちらかと言えば緑の木々から何か得体のしれないものが出ているような感じなのです。それは言ってみればこれから厳しい冬がやってくるために、今まで身にまとっていたものをチェンジしたみたいに思えました。

 

緑のトンネルからはエネルギーのようなものが放出されて、その空間の中は冬支度が整ったのかもしれません。木々の一本一本は言ってみればとなりの木と話し合っているように、木肌やその姿は生き生きとして充実した命を宿している生物だと言わんばかりの感じが、ひしひしとこちらに伝わってきました。